緊張改善に役立つ「アレクサンダー・テクニーク」

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前回のポストで「アレクサンダー・テクニーク」が緊張の改善に役立つというお話を少し書きました。今回のポストでは、それがどのようなものかをご紹介したいと思います。

アレクサンダー・テクニークとは、簡単に言うと、習慣的に起こっている不必要な緊張に自分で気づいて、自分でやめるための方法論です。

元々は、オーストラリア出身のフレデリック・マサイアス・アレクサンダー(以下FM)が、舞台上で声が枯れるという問題を解決するために、自分自身を観察し、自分で問題を解決したことがはじまりでした。

FMはその道のりの中で、すべての人間に役に立つ普遍的な”原理”をいくつか発見しました。この原理が様々な人間の問題を取り除いたり、成長するために役に立つことが人々の間に広まり、いつしかアレクサンダー・テクニークという名前で知られるようになりました。

自分の問題を解決するためにFMが考えたことは「舞台に出ると声が枯れるのだから、舞台上で自分がやっていることが声枯れの原因ではないか」ということでした。そして彼は自分自身を鏡で観察しはじめ、そしてわかったことは実際に仮説の通りで、声を出す瞬間に、自分で頭を後ろと下に引っ張り、喉にプレッシャーをかけ、無理に呼吸をしているということを発見しました。そして、それを止めることで彼は自分自身の有害なクセを取り除くことで問題を解決することに成功しました。

しかし、はじめはクセをやめることは難しく、わかっていてもやってしまうということが長く続きました。試行錯誤の中でわかったことは、喉のプレッシャーを直接止めることはできないけれど、頭を引っ張ることはやめることができるということと、無理な呼吸も軽減することができる、ということでした。また、最終的には自分の足先を緊張させるクセにも気がつき、それらをやめることで喉のプレッシャーからも開放され、声を枯らすこともなくなりました。

この体験でFMが理解したことは、問題が起こった場合に、その問題がある箇所が問題なのではなく、他の場所に問題が潜んでいることが多いということ、それから、体は決して部分に分けることはできず、常に全体が影響を及ぼしあっているということ、特に頭の動きが全体の質に影響を強く影響するということでした。

ここで試しに、FMの発見を遊んでみましょう。

まず、両手を上にゆっくりあげてみましょう。どんな感じがしますか?

今度は、首を緊張させて頭を引き下げて両手をあげてみましょう。今度はどんな感じがしますか?

ほとんどの方が、重さや苦しさを感じたのではないでしょうか。

頭の部分だけを緊張させただけで、頭だけでなく肩や腕、呼吸、もしかしたら脚まで変化を感じた方もいるかもしれません。

 

さて、みなさんが人前で話す時にはどんなことが起こっているでしょうか?

からだのどこかに緊張を感じても、それをやめることができないという体験をしたことはないでしょうか。実際に緊張を感じている場所の他に原因があるかもしれません。緊張をやめるためには、他に必要な場所がパワーを発揮しないといけないのかもしれません。

アレクサンダー・テクニーク教師は、その人の全身、考え方のパターンを分析して、よりバランスよく、その人の本当の実力が発揮できるようにサポートをしていくための訓練を積んでいます。

新しく何かを学ぶことで問題を解決するメソッドはたくさんありますし、実際に役に立つものはたくさんあります。しかし、自分を邪魔する習慣的が成長を阻害していることがあります。セミナーに参加しても思ったほど効果が上がらないという方は、もしかすると自分の使い方に問題が潜んでいるのかもしれません。緊張が強い状態で何かを付け加えても、緊張はそこにあるままです。まず余分な緊張をやめることが、解決の糸口になる可能性があります。ピンときた方はぜひ一度レッスンを受けてみてください。

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自身も人前でのあがり症や、声のコンプレックスを抱え、人とのコミュニケーションに苦しんできた。演劇との出会いから、様々な俳優トレーニングのメソッドを学び、次第に自分の問題を克服していった経験を持つ。そこから、心と身体のメカニズムに着目し、ロルフィングやアレクサンダー・テクニークを専門的に学ぶ。 新しく何かをするのではなく、不必要な緊張や習慣をやめることで、本来持っている「人間力」を最大限に発揮し、その人らしさを取り戻し自由になれるようにレッスン受講者をサポートをすることを得意としている。 からだと心の使い方を専門的に学んでおり、姿勢・動作の改善や、マインドセットのアップデートによって、メンタルとボディの両面からアプローチを行う。

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